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Apple Watch、Google Glassから考えるウェアラブルデバイスの在り方

   

Apple Watchは2015年春の発売予定でした。もうすぐです。
それと前後して、Google Glassの販売停止が大きな話題になっています。
個人向けグーグル・グラスが発売中止!未来に何が見えたのか?(神田敏晶) – 個人 – Yahoo!ニュース
 
そこで、今一度Apple Watchについて考えてみようと思います。それをきっかけにウェアラブルデバイスのあり方みたいなところを考えていけたらいいなあなんて。
 

1 「ガジェット」から「高級アクセサリ」に

Google Glassの敗因についてはいろいろと記事があがっているので今さらごちゃごちゃ書きませんが、ひとつだけ主張するとしたら、Google Glassから今後のウェアラブルデバイスが学ぶべき教訓は「つけててキモヲタっぽく見えないこと」なんじゃないかと思っています。
以前にもPebbleの話の延長線上で書いた覚えがありますが、ガジェットオタクがドヤ顔で身につけて終わるデバイスは一般には浸透しないと思います。「身につけて恥ずかしくない、むしろかっこいいと思われるような機械」というのは、まあたとえば高級な腕時計とかでしょうか。
 
そう考えると、AppleはApple Watchを販売するにあたって、Google Glassの販売モデルをよーくよーくケーススタディしたであろうことは容易に想像できます。Google Glassの初登場はかなり前でした。そこからのプロモーション展開や販売戦略、肝心の実際の人気など、学ぶことは多かったんじゃないでしょうか。
Apple Watchなんてまさにそうなんですが、「単純にApple Watchと同じ機能を搭載した腕時計」を作るだけならあんな販売価格にはならないわけです。それを高級路線に走り、販売価格が4万円近くとも噂される「高級な」デバイスに仕上げたことは、Appleがこのデバイスをスマートウォッチとしてではなく、「腕時計として売っている中のひとつの選択肢」として販売したいという思いの表れなんじゃないかなという気がしますし、これはAppleの作戦勝ちになりそうな予感がします。
 
参考までにPebbleは2015年2月現在、一番安いモデルで99ドルです。
Pebble Smartwatch | Smartwatch for iPhone & Android
 

2 「ガジェオタ」から「機械音痴」に

元々iPhoneやiPad、あとはMacのiWorkなんかを使っていても思うんですが、Apple製品のUIというのは多くの場合「使い方をよく知らなくてもなんとなく使えてそれっぽいものができる」ように作られています。たとえばiPhoneのトグルボタンでも、誰に学んだわけでもなく「たぶん横にフリックすればオフになるんだろうな」みたいな。iMovieなんかも、細かくは作り込めない代わりに、動画編集の素人でも何となく最低限のものが作れますね。
そういった意味で、Apple Watchにしても、メインでターゲティングされているのは少なくともGoogle Glassを買う層ではないような気がします。むしろiPhoneのApp Storeに「英語が読めないので星1つです」みたいなレビューを投下する人々や、twitterで変な外部Appを認証して勝手に広告ツイートをRTされてキレているような人々の方に向いているように思います。そして、実際にそれで正解なような気がしてなりません。
 
スタバに持ち込んでドヤれるようなデバイスというのは、「ウェアラブル」という名前に非常にマッチしているように思います。
 
Google Glassは今まさにGoogleが推し進めている組み立て式スマートフォンProject Araのように最低限のパーツ化して一般のメガネに目立たないように組み込めるシステムにするだとか、一般のメガネメーカーと組んでデザイン的に歩み寄るだとか、そういう戦略もあったのかなあと思います。
 

3 「腕時計」から「時計機能のついた情報端末」に

これをお読みの方のうちの多くが、携帯電話を持っていることと思います。携帯電話なんていう名前で呼んでいますが、これはもはや電話ではないわけです。YouTubeの何かの動画で堀江貴文さんも仰っていましたが、今やスマートフォンにおいて電話は1つのアプリに過ぎず、我々が持ち歩いているのは情報端末なんですよね。毎日肌身離さずケータイを持ち歩いて事あるごとにディスプレイを眺めていながら、そのうち電話アプリを使っている割合はどれほどでしょうか。
 
いつかネットで「Apple Watchは時計メーカーを脅かす存在となるでしょう」という言明を見た覚えがありますが、それは時計を作る以上は当然そうなるべきなんだろうなあと思います。そして、いつか腕時計も携帯電話と同じように、「腕時計として時刻を表示するだけのデバイス」から「手元で常に自分に必要な様々な情報をリアルタイムに表示してくれるデバイスで、その情報のひとつに現在時刻があるというだけのもの」になる可能性だってあるわけです。
 


 
珍しくAppleベタ褒め記事になってしまいましたが、ちなみにぼくはApple Watchを買うつもりはありません。なぜならガジェオタだからです。
Apple Watchは買いませんが、愛用しているスマートウォッチPebbleが半年で壊れて現在交換手配中である話について追い追い書きます。
 
 


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