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クラウドストレージ入門 – Amazon Driveを例に –

   

今ぼくは趣味で
– 音楽制作
– デザイン
– 動画制作
あたりをやってるわけですが,もっとクラウドストレージがカジュアルに活用される世界がくるべきだと思う.

先日も話してたんだけど,「昔の楽曲のプロジェクトデータってどうしてる?」とか,「もういらないデータだけど昔作った作品だから捨てるのももったいないなあ」とかそういう話をみんなしてるんですよ.それで外付けハードディスクを買ってそこにちびちびデータを移行しながら新しいディスクスペースを作ってはそこでまた活動するわけです.

何が言いたいのかというと,もっとクラウド使った方がいいよってことです.

現代におけるクラウドの意義

クラウドといえば,Dropboxがだいぶ普及してきました.(後述しますがAmazon DriveとDropboxは根本的に使い方が違う)あとはiOSユーザであればiCloud Driveなんかも知らずに多用している人は多いかもしれませんね.
でもiCloudみたいな「保存容量に上限のあるサービス」に対して半永久的にカメラロールの画像や動画をアップロードしてバックアップしていくっていうのは明らかに非現実的です.いつかは必ずiCloudの容量がいっぱいになり,それを拡張するために追加でお金を払うか,結局はローカルの外付けHDDなりにバックアップをとりなおしてクラウドのデータを削除することになる.これが永遠に続くわけです.はっきり言ってユーザ側のサステナビリティが低すぎるじゃないですか.

もともとクラウドは自分の持つデータに対するユビキタス的な文脈で使われることが多かったわけです.これはつまり「いつでもどこでもネットにさえ繋がっていれば自分のデータにアクセスできる」というメリットを推したものです.しかし今,クラウドのメリットはもちろん未だそこにもあるんだけど,最大のメリットは「自分でデータを保守する手間を外注できる」っていうところに変わったんですよ.ユーザはデータが「どこにある」だとか「あとどれぐらい保存できる」だとかっていうくだらないしがらみに囚われず自由にデータの活用ができるためにクラウドがあると考えるのが妥当です.これはGoogleのラリー・ペイジもGoogle Cloudの文脈かなんかで言ってたと思います.

容量無制限のクラウドストレージの登場

ぼくはtwitterでとにかくAmazon DriveのUnlimited Everythingを推しまくっています(時にボロクソに文句も言いますが).
別にこれは宣伝でもなんでもなく,単純な費用対効果を考えた場合に当然の結果です.

たとえば今Amazon Driveの有料プランは下の2つになっています.
Amazon Drive Plans
写真だけの利用ならもはやプライム会員であるだけで無制限にアップロードできるので,大半の方はもうこれで足りることと思います.

しかしクリエイターの人間であれば,保存したいのは写真だけではないでしょう.音声ファイルや動画ファイルがありえない量あるのは理解できます.そういったデータの中でもコールドデータ(保管はするけど本当に滅多に使いそうもないファイルたち)は自宅の外付けハードディスクに入れて保管しておくことを考えると思います.
そして2017年現在3TBの外付けハードディスクは1万円もあれば買えます.そういった意味で,容量だけでみれば大抵の場合には外付けHDDで普通に事足りるんですよ.動画だと足りないかもしれないけど.そしてこれはほんの数年前まで「3TBなんて誰が使うんだよw」とか笑っていたサイズです.

しかし先ほども言ったように,クラウドが真に価値を発揮するのはその「保守の手間が省ける」ということです.
バックアップをとるにあたって,そもそも「外付けハードディスクに入れっぱなしにして長期保存する」というやり方自体がどうなんだという話にもなります.ハードディスクはテープメディア等とは違い,長期(数年単位とか)での保存向けのデバイスではありません.押し入れの奥にしまってある中学の卒業アルバムを引っ張り出すのとはわけが違います.次回2年ぶりに繋いだ時にはハードディスクの回転がクソみたいにのろくなってるとか,なんならデータ自体が飛んでるかもしれない.ハードディスクっていうのはそういうものです.卒アル引っ張り出したら文字はかすれ写真は色あせほとんど何も読めないようなもんです.

Amazon Driveの価格は案外お手頃

この記事を書いている当時でAmazon Driveの価格は年13,800円ですが,いつ使うかもわからないデータの保管に13,800円も使うことに抵抗のある方も結構多いんだと思います.しかしこの価格は「1万円のハードディスク+3800円の保守の手間賃」ぐらいに思った方が理解しやすい.つまり「いつ壊れるかもしれない3TBのハードディスクを毎年1万円で買い替える」「その際に古いハードディスクからデータを丸ごと移行させる」「たまに繋いでみたら一部データが破損していたのでその辺のバックアップをとりなおした」そういうことを13,800円で丸ごと外注して,さらに追加的な価値としてどこからでも取り出せる,と理解すべきなのです.つまりユビキタスであることすら付加的な価値でしかないと言いたいのです.はっきり言って家の押し入れにハードディスクを突っ込んでおく以上の価値はあります.俺は去年,もはや誰が保守しているのかもわからない研究室のRAIDが完膚なきまでに死んで中のデータが全く取り出せなくなっているのに遭遇して悲しみに暮れました.

Amazon Driveはコールドデータだけではない

よくDropboxやOne Drive等の「シンク」を目的としたクラウドストレージに対してAmazon Driveはコールドデータを保管するためのサービスであると称されることがあります.しかしながらそれは完全な誤解です.もちろんAmazon Driveでは「一方的なアップロード」,つまりクラウドにアップロードするだけで他のパソコン上に自動でダウンロードされたりはしない形でのアップロードが一般的です.でもそれと同時に,Amazon Driveには現在そういったフォルダ以外に「同期フォルダ」が存在します.同期フォルダの場合にはAmazon Driveのアプリケーションが常にフォルダを監視しており,フォルダに変更があった時点でそれをクラウド上,さらには他のデバイス上の状態と同期します.つまりDropbox的な使い方もできるということです.(ただしまだAmazon Driveのアプリケーション自体の動作が甘いので,ここら辺は改善を期待する部分かなといった感じです)

データは大丈夫なのか

よく企業の方でも「クラウドはセキュリティが不安で…」とか言うんですよ.データ流出だとか.気持ちはわかるけど,じゃあ自分とこのサーバどんだけ堅牢なんだよって話じゃないですか.
データの流出って大抵は人災で,誰かがデータの入ったパソコンを持ち帰って飲み屋に忘れてっただとか,データ突っ込んだUSBメモリを紛失しただとか,あげくにサーバアクセスのパーミッションミスってたとか,それってクラウド自体の堅牢さとはなんの関係もなくないですか.ただのマネジメントの問題なのではないでしょうか.
特に企業の場合はデータはAmazon DriveじゃなくてAmazon Web Servicesの1サービスであるAmazon Simple Storage Service (Amazon S3)で運用することになると思いますが,Amazon S3なんて世界でもっとも堅牢なデータウェアハウスのひとつだと思います.

そういった意味で,セキュリティについてはまず大丈夫だと思いますけどね.多重にバックアップも取られてるしね.

今後はGoogle Driveにも期待

現状ではGoogle Driveは1TBの利用に月1,300円,10TBで13,000円と明らかに割高になっています.
Google Drive Price List
しかし,ここしばらくGoogleはGoogle Cloudファミリーのサービス関連で色々と頑張っていると感じます.今後は値段を下げるなり,プラン選択がより柔軟になるなりしてAmazonに対抗すべく策を打ってくるのではないでしょうか.もしくはこっちの価格が当たり前でAmazon Drive側が破綻するのかもしれませんがw

ともあれ今後の展開に期待したいですね.

なんかAmazon Driveの宣伝みたいになっちゃいましたが,意図はそこではなくクラウド自体の話です.

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