投資の本を読みながらビットコインに思いを馳す

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投資、ちゃんと勉強したらクッソ面白くて毎日のように新しい発見がある。最近気に入ってる節を引用しながらビットコインについてでも適当に書こうと思う。

最近のビットコインは、Twitterの「難しくないよ!少額から始められるよ!儲かる(かもしれない)よ!乗り遅れるよ!」みたいな広告とか、ビジネス雑誌の「ビットコインはバブルではない/バブルだとしても危険ではない」っていう馬鹿みたいな主張を見るにつけ、いよいよレイトマジョリティのカモをハメる段階まで来てるように思う。俺は往々にしてレイトマジョリティへの浸透のタイミングを実際より早めに見誤るけど、今度こそはそろそろかなと思っている。

みんなやってるからっつってそこに飛び込むのは個人の勝手だから別にいいんだけど、ウォーレンバフェットの言葉を借りるなら


Be fearful when others are greedy and greedy when others are fearful.



なんだよね。リスクを取るってそういうことなんですよ。単に自分の金を確率論の世界に突っ込んで丸ごと失うかもしれないってことだけがリスクなわけではなくて、実は集団心理に逆張りすることの精神的な負担の方が普通は遥かに大きいんだよ。
バブルってタイミング見てうまく入り込んでから早抜けすればまあ儲けることは簡単だと思う。そしてこれは株式投資の話だけど、

仮にウォールストリート・ジャーナルの株価欄にダーツを投げて銘柄を選んだとしても,長期的にはかなり高いリターンをあげることができるのである。むしろ難しいのは,短期的に手っ取り早くお金を儲けられそうな投機に,お金を注ぎ込みたくなる誘惑を振り払うことのほうである。
(バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー ―株式投資の不滅の真理』)


これが真理だと思うんだよね。ビットコイン100万超えで売り払ってからほんの1週間で200万行ったけど,だからといってそこから二匹目のドジョウを狙おうとするとロクなことにならない気がする。


「カジノにつぎ込むかビットコインに投資するかを迷っている」というお客様がいたら、暗号通貨をおすすめすると思います。多少は勝算が高いでしょうから。でも、暗号通貨にはそれぐらいの気持ちでアプローチしないといけないのです。
(投資先としてビットコインは避けたほうがいい理由 – ニコニコニュース)



価格が需給のバランスで決まることと、そのバランスが群集心理で決定されることさえ理解できてるなら、ビットコインは別に危ないものではないと思う。カジノとビットコインの違いは「金を奪い合う人間に胴元がいるかどうか」ってところで、まあカジノは商業施設なんだから当たり前なんだけど、ビットコインには自分の戦略的思考だけで儲ける機会が存在するってとこだと思う。それは純然たるマネーゲームであって、だからこそ逆にエンタメ性が足りないとも思う。
何よりカジノは胴元の緻密なコントロールが必須になるからね。テクニックで確率を操作するって言うのはすごいことだよ。俺も一回でいいからカジノで最高に楽しんで、結果として100万ぐらい溶かす経験とかしてみたいんですよね。そういう純然たるエンターテイメントとして考えれば、ビットコインよりカジノの方が楽しいよね。

ただし、ビットコインはまあ知名度も出てきたし実際に大きな企業が決済手段としても提供してるからまあ最低限はいいと思うけど,暗号通貨っていうぐらいだから通貨であり貨幣なわけですよ。ということは,暗号通貨は信用の塊なんですよ。何がいいたいのかというと,無名の魑魅魍魎の暗号通貨に対して暗号通貨ってだけで「儲かるかも?」と手を出す人が増えてとりあえず値段が上がってるけど,こいつら大丈夫かって感じがするってことです。
これは「トロニクス・ブーム」として紹介されてた1960年代の新規株式公開に対する市井の反応としての

これらの銘柄の買い手は,エレクトロニックの響きのある名前がついていさえすれば,事業内容には全く関心がなかった。例えば,アメリカン・ミュージック・ギルドの事業は訪問販売でレコードとプレーヤーを売る以外に何もなかったのだが,「公開」直前に社名を「スペーストロン」に変更した。この会社の株価は公開時には2ドルだったのが,数週間のうちに何と14ドルにまで上昇した。
(バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー ―株式投資の不滅の真理』)



まさにこれじゃん。ある条件にマッチしてさえいればその中身がなんであろうと上がるという盲目的な期待に従って買い漁る。これをバブルと言わずして何と言うのかってことですよ。過去の動きと照らし合わせて考えるのはチャート見る時の基本だと思いますけどね。その章のまとめの一文目を引用しておきます。


なぜ人間の記憶は,かくも短命なのであろうか。なぜ繰り返し起こる投機ブームは,過去の教訓を一つも生かそうとしないのだろうか。
(バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー ―株式投資の不滅の真理』)



日本は教育でお金の仕組みや投資については教えてくれない(おそらく「金儲けは学校教育で教えることではない」みたいなくだらない空気があるんじゃないのかね)けど、だからこそ学生のうちに投資はかじっておかなきゃいけない。バイトで貯金して、いろんなとこに分散投資してそれぞれ1年運用した結果としていくらになるかをリアルタイムな世の中の動きと照らし合わせながら網羅的に確認したりすればいい経験になるんじゃないかな。

俺は常々投資に回すお金について「これは捨て金だから」とか言うけど、これは実は失敗した時のための保険であり言い訳に過ぎないんですよ。ベノワ・B・マンデルブロ『禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン』から引用するなら、


「運」という言葉には偶然という響きが強く、かりに投資に失敗しても、それを「運」のせいにしてしまえば、自分のリスク管理能力の無さを責めずにすむ、という側面もあります。
(ベノワ・B・マンデルブロ『禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン』)



みんなこうやって自分を正当化しようとするんだね。




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