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HIPHOPのトラックメイカーが使うべきフリープラグイン

   

本記事にはDAWに慣れてる人にとって目新しい情報は特に存在しないです。自分以外のヒップホップのトラックメイカーがどれぐらいちゃんと音を作り込んでいるのかわからんのですが、この辺使うといいっていう簡単なまとめです。

George Young’s W1 Limiter


まあ最初はもちろんこれでしょうね。イスラエル発のサウンドプロセッシング系製品を扱う企業WAVES Audio(ウェイブス・オーディオ)から出された伝説のプラグインL1 Ultramaximizerのエミュレーションプラグインですね。WAVESの本物が買えるならそれを使うに越したことはないんだけれど、DTMやDAWの初心者がいきなり大層なプラグイン集を買うのはあまり推奨すべきやり方ではないです。使い方もよくわからない段階で下手にプラグインを使うと、微妙な掛かり具合では満足できず、どうしてもエフェクトを強めにかけてしまう傾向にあります。特にコンプレッサーは効き方の調整が難しいので、慣れていないとバキバキにかけてしまって結果として音のダイナミクスが失われる(=コンプは大きい音を潰すことで小さな音を押し上げるので、かけすぎると全部の音が前に出てきて音源全体として音が潰れる)ことが多いです。

パラメータは本家さながらにシンプルでThreshould(閾値)とCeiling(上限)をいじるだけで基本的には十分で、でかい音の波形をどこまで潰した後に波形全体をどこまで引っ張り上げるかを設定するだけです。したがってかけすぎると波形が長方形みたいになります。
yohng.com · W1 Limiter

iZotope Vinyl


個人的にエフェクターメーカー三大トップはWAVES、iZotope、FabFilterです。その中でもiZotopeは近年だとNeutronやOzone7あたりのバチバチに攻めた製品を出していて最高だなという感じがします。
そんなiZotopeが先日フリー公開したのがこのiZotope Vinylです。簡単に言えばバイナルっぽい音に加工してくれるものですが、具体的にはサウンドを「特定の年代」の「特定のRPM(回転数)」のレコードの音にエミュレーションしてくれるエフェクタですね。「The return of the ultimate lo-fi weapon」というサブタイトルを冠している通り、ネタを自在にローファイに加工できる上、レコードノイズや針飛びなどの様々なノイズの生成シミュレーションもしてくれるのでうまく使えばかなりそれっぽい音になります。特に僕の場合サンプリングソースが必ずCD(っていうかレコードからサンプリングするのめんどくさい。重いし。)なので適度に音を壊すにあたってかなり重宝してます。
iZotope Vinyl: Free Vinyl Simulator Plug-in | Free AAX, VST, AU Plug-in

DOTECH AUDIO DeeGain


私は基本的に個別のトラックごとにコンプなりリバーブなりで鳴りを調整した後にさらに全体の鳴りを調整するんですね。すると「いややっぱ最初のトラックうるさすぎじゃね?」とかいうことは必ず発生します(楽曲全体の鳴りの中での相対的な位置づけとしてのトラックの鳴りを調整せずにトラック自体の絶対的な鳴りを調整しているので当たり前ですね)。そういったときにコンプの設定を変えるとせっかく調整した鳴りが変わってしまうわけです。

そこでDeeGainをエフェクトの最後にかましておくと、その他エフェクトで作り込んだ鳴りはそのままに(DJミキサーで言うところの各チャンネル上にあるGainで)音量を調整できるようになります。DAW上で同じことを実装しようと思うと、ポストFX(エフェクト通した後の音)のボリュームをいじらなきゃいけなくなるので一旦個別のBusを通してからそのBusの音量を変えるか、トラックをフリーズさせて仮でレンダリングさせた上でそのトラックの音量を下げることになります。
Card

Auburn Sounds Graillon 2


先日ICONが記事書いてたエフェクタ。高いエフェクタ使わずにとりあえず手軽にケロらせたいならGraillonが間違いない。世の中に存在するすべてのピッチ補正系のFXを試したと言っても過言ではない俺が言っているので間違ってはいないと思う。実は有料の製品なんですが機能が制限された無料版が存在しており、「無料版でも予めスケールを設定、Correction Amountを全開、SmoothをFast側に全開、Referenceを高め、OutputのDry Mixを-∞に設定」するだけで普通にバチバチにケロる。あとは他のエフェクタで鳴りを調整すれば普通に市販レベルの音まで持っていくことも可能だと思う。いまはピッチ補正系にはWAVES Tuneを使ってるけど鳴りが気に入らない時は試しにこっちでやってみたりもするといつもとちょっとかかり方の違う音が鳴るので気分がアガる。ちなみに設定したスケールで一部だけピッチ補正がおかしいときにはそこだけ別トラックにわけてから個別でGraillonかけて使える音階減らせばちゃんと鳴ります。
Auburn Sounds – Graillon, live voice changer

ということで簡単に紹介したけど、基礎レベルのDTMならあとはDAWに付属しているFX組み合わせれば最低限聴けるぐらいまとまった作品は作り込めると思う。そこから「もっとボーカルの鳴りを作りこみたい」とか言い出すとWAVESあたりのクソ高いプラグインバンドルの沼に沈むことになります。頑張って下さい。あとこの辺の記事もよろしくです。
ヒップホップのトラックメイカーがAbleton Liveを使うべき3つの理由


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