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Apple Watchが登場したからこそPebbleの話

      2016/08/09

AppleWatchが発表された今だからこそPebbleの話を書くべきだと思い立ったので書きます。
2016/08/09追記: これ未だにアクセスがあるので、多少加筆修正しました。


こいつが「Pebble Steel」です。

1 Pebbleとは

簡単にPebble自体の紹介もしておくと、Pebbleは2012年、クラウドファンディングサービスKickstarterで爆発的に資金を集めて商品化された「スマートウォッチ」です。
機能としては基本的にiPhoneなどのスマートフォンと通信し、様々な情報の確認や操作を手元で行うことができるというものです。

Pebbleシリーズと新作Pebble Steelシリーズ

PebbleとPebble Steelは基本的には同じOSを採用した同じ機能の製品です。

Pebbleは「生活を劇的に変える」といったコンセプトで開発されたわけではありません
簡単に言えば「会議中にケータイを出さずにLINEの通知内容を手元で確認できる」といった、何気ないところの利便性を追求できるアイテムです。そのため、シチュエーションを選ばず利用できるよう防水でしっかり作られています。

2 何が便利なのか

ぼくが便利だと感じた使い方を紹介します。

2-1 通知の確認(一部問題アリ)
先述のように、PebbleはiPhoneなどが受信した通知をほぼ0.5秒ほどのラグで通知してくれます。
たとえばiPhoneでいえば、VIPに登録されたメンバーからのメールを受信した際には送信者、タイトル、メール先頭部分が通知されますよね。これがPebbleのディスプレイに表示されるわけです。

つまり、メールが来た段階でいちいちケータイを取り出して作業を中断せずに送信者、タイトルを確認できることによって、現在の作業とメールの内容のどちらを優先すべきかという意思決定を行うことが可能となります。

しかしながら、ここで唯一にして最大の問題が浮かび上がります。
それは、「そもそもPebbleが日本語の表示に対応していない」という点です。これに関しては将来的には何かしらの方法で解決されるだろうとは思っていますが、現状では日本語はいわゆる「豆腐」表示になります。
「意味ねえじゃん」と思われたらそれまでですが、送信者ぐらいは確認できますね。

現在存在する限定的な解決策は「美咲フォントを入れられるだけ搭載したファームウェアに書き換える」ことです。詳しくは後述します。

ちなみにAndroidユーザの場合はPebbleNotiなど使えば日本語化できるようですね。
Pebbleの日本語化アプリ「PebbleNoti」が便利な件 | Gadgen(ガジェン)

→時代は進み、サードパーティの言語パックの導入により日本語化はほぼ何の苦もなくできるようになりました。詳しくは専用ページで情報を公開しているところなどをご参照ください。(pebble の日本語化の仕方まとめ | pebbleらぶる)

2-2 まあ月並みにヘルス関連もできます
最近のスマートウォッチの話題と一緒に並べられることの多いのが健康管理ですね。
まあ個人的にはみんながそこまで健康管理に関心があるとは思えませんが。
ランニング系のアプリとして有名なRunkeeperとの連携などもそうですが、ぼくはMorpheuzを使った睡眠管理にハマっています。

Morpheuzの主な機能は2つ。
・眠りの浅いタイミングでPebbleのバイブレーションで起こしてくれる
・目覚めたら睡眠の深度を確認できる

眠りのサイクルのデータをcsvファイルにしてメールで送信できるので、
自分の専門のデータ分析で蓄積した自分の睡眠データを触って遊んだりしています。


…おどろくほど質の悪い睡眠ですね!

2-3 Googleログイン時の2段階認証を手元で
そしてこれが最強に便利です。
パスワードの流出事件が絶えない昨今、多くの人がGoogleなどのログインに2段階認証を使用していることと思います。多くの場合、ログイン時にケータイを取り出しメールを受信したり、Google Authenticatorなどのアプリを立ち上げてリアルタイムに変化する認証コードを入力したりという作業になるでしょう。
ぼくはこの「作業の途中で別の作業が必要になる」というプロセスが基本的にあまり好きではありません。必要なのはわかっているので、なるべくなら短時間、少ないプロセスで済ませてしまいたいです。
こういうときに、手元の時計をぱっといじると認証コードを確認できるというのは、ぼくにとっては非常に助かります。

2-4 プレゼンテーションをかっこよく
大学院にいる関係でかなり頻繁にプレゼンをする機会があるんですが、SimonRemoteというAppsを使うと、パソコンに直接には触れずにスライドの前後などの操作ができます。
「普通のリモコン使えばいいじゃねーか」という意見もありますが、Pebble最大の利点は、「両手がフリーになる」、この一点に尽きます。
みなさんもPebbleを活用して、ダイナミックでマジカルでワンダフルなプレゼンを実現しましょう。(Pebbleでやるのが微妙だというなら、iPhoneのRemoteでmacのkeynoteを触ればいいじゃない!)

2-5 ミュージックコントロール
ぼくは趣味がDJだったりすることもあり、よくiPhoneで音楽を聴きながら街を歩いていたりするわけです。
そういうときに、曲をスキップするためだけにいちいちポケットからiPhoneを取り出したりという作業があまり好きではありません。基本的に作業を中断されるのがすごく苦手なのです。悪く言えば出不精。
Pebbleの場合、曲のスキップやボリュームコントロールは全てPebble内で完結できます。これを使うと、防水仕様ではないiPhoneを防水のバッグに入れて風呂場に持ち込んでも、防水のPebbleを使ってiPhoneに触れずにいろいろと操作ができたりもします。

2-5-1 もっと詳細なミュージックコントロールは可能か
そこまでできたら、当然ミュージックライブラリの閲覧とか選曲までやりたくなるのが人間の欲というものです。
そこで使えるのが、PB MusicなどのCompanion Appsです。
ただし、先述の通り日本語表示に弱いので、人によってはその真価を発揮できない場合もあります。(日本語化にほぼハードルのない2016年現在では、ほとんど何の苦もありません)
そして、このアプリは割と頻繁にPebble本体との接続が途絶えるので、正直結構イライラします。使用の際にはお気をつけあれ。


Pebbleに再生中の曲のジャケット(アートワーク)を表示させてみたところ。


ちなみに元画像はこれ。アルバムはDJ BAKU / JAPADAPTAです。

2-5-2 PebbleのCompanion Apps
これはどうも仕様のようですが、同時に複数のCompanion AppsをPebbleと通信させることはできないようです。具体的にいうと、「PB Musicを使用してPebbleでライブラリを操作したあとにMorpheuzを立ち上げたら、次にPB Musicで音楽ライブラリを操作する時にはまたiPhone側でPB MusicのCompanion Appsを立ち上げてPebbleとの接続ボタンを押さなければいけない。その後Morpheuzを使う時にはまたiPhone側でCompanion Appsを(略」
個人的にはぜひとも改善してほしいところですが、もしかしたら母体のiPhone側の仕様なのかもしれません。IoTが叫ばれる今、OSのRAMも増えてきたし改善されるかもしれませんね。

3 インストールしているPebble Apps/Watchfaces一覧


Moderno Analogo 2.0 (Watchfaces)
元々こういう感じの時計をつけていたので、こういうWatchfacesは絶対に入れたいと思っていました。
難点は、月か曜日らしきものが何語か分からない何かで表示されていることでしょうか。


Real Weather (Watchfaces)
「これぞスマートウォッチ!」って感じのするWatchfacesです。
デフォルトでは、その日の天気をグラフィックで画面上部に、中央にデジタルで時刻を、下に日付と気温が表示されます。


Pebble Auth (Apps)
iPhone AppsのGoogle AuthenticatorのPebble版といったところでしょうか。
先述のとおり、手元で二段階認証用のコードを確認できるAppsです。
出先でDropboxにアクセスするときなどにも手放せないです。


Morpheuz Sleep Monitor with Smart Alarm (Apps)
上述の睡眠管理Appsです。
スマホの画面側では、睡眠の質を時間で追った折れ線グラフなどがグラフィカルに表示されます。

SimonRemote (Apps)
Mac OS X上のkeynoteやPowerPointといったプレゼンテーションソフトのリモートでの操作や、
iTunes、Spotifyなどといった音楽系ソフトウェアのコントロールができます。
プレゼンの時に何回か使いました。
パソコンから離れた状態で、手にリモコンなど何も持たずにプレゼンができるので、
結構ダイナミックで楽しいです。

Stopwatch (Apps)
使おうと思った時に入ってなくて「あれ?デフォルトで入ってねーの!?」って思って即入れました。
使いどころは決して多くはないんですが、使いたい時に入ってないと…

美咲フォントの話

Wikipediaを見ると、美咲フォントは「元々は、ポケットコンピュータ(ポケコン)用に使われていた恵梨沙フォントが見辛かったために、その代替フォントとして作られた」とされています。
Wiki自体あまり信頼していないので、本当かどうかは知りません。

まず、Pebbleに美咲フォントを入れた事例を公開している最古のページがこちらだと思います。
Pebble 美咲フォント 日本語
Pebbleの日本語化関連でググった方は一度は目にしているページなんじゃないかと思っています。

しかしそんな中で、美咲フォントをぶちこんだファームウェアを一般公開してしまう神のような方が現れたわけです。
Pebble 日本語 (ひらがな, カタカナ) カスタムファームウェア | Texpress
これにより、「ひらがなの最低限必要な文字」が表示できるようになった訳です。
というのも、こちらのファームウェアを公開している方もおっしゃっているとおり「Pebbleでは一度にロード出来るフォントの文字数が255文字に制限されている為、使用頻度の低いと思われる平仮名,カタカナは除外してあります。また当然ながら漢字には非対応です。」ということで、仕様により完全にフォントを入れ込むことができないんですね。
このため、現状iOSユーザはPebbleで日本語の表示がちょっと苦しかったりする訳ですね。

ただ、上の事例で完全にPebbleで漢字まで表示しているので、将来的には何かしらの方法で一般まで全員表示できる方法が公開されるんじゃないかと思っています。

最後にいろいろと雑記

1 予備の充電ケーブル
いろいろなところに充電ケーブルを設置しておきたいなーと思ってAmazonでググったところ、
600円あたりで「Pebble用の(=Pebble Steelでは使えない)」サードパーティ製のケーブルがいくつか出てきました。
ただ、どれもあまり調子が良くないようなのでもうしばらく様子を見ることにします。

一応下にリンクは貼っておきますが、上述のとおり品質は全く保証できませんしPebble Steelでは使えません。
トラブルがあっても私は一切の責任を負えませんことをご了承のうえリンク先へ飛んでくださいますようお願いします。
Pebble充電ケーブル一覧 | Amazon.co.jp

2 Apple Watchとくらべて
未だ実機を見ていないこともあり、AppleWatchのガジェットとしての方向性みたいなものが見えてこないので、まだ比べるには時期尚早かなという気がしています。ただ、AppleWatchの画面内の情報量の密度を見ると、Pebbleのように「何気なくケータイを取り出す一場面をなくす」といったような方向性とは違うものを感じます。

3 デザインのはなし
Pebbleは「かっこいいなー」と思って買ったんですが、事実なんどか何も知らない友人から「その時計かっこいいね」と言われて少し嬉しいです。ただ「スマートウォッチなんだぜ」っていうと時々引かれますが。AppleWatchの登場でそのへん変わるんでしょうかね。

 
 


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