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Ringが届いたので、ウェアラブルデバイスについて考えてみる

   

ring

スマートウォッチPebbleに続くウェアラブルデバイス第二弾として、Logbar(ログバー)よりRingが2014/11/28に届きました。そんなにいろいろ持っててどうするんだという話は別として。
今回は、まだ届いたばかりということで実際の使用感は抜きにして、ウェアラブルの流れみたいなところについて考えてみることにします。
 
もともと「どこまで小型化できるのかなー」と思っていました。Ringのプロトタイプからの過程を見ていると、認識精度があがっているのはもちろんとして、段々と小型化して指輪として収まる形まで徐々に収束していきました。
そして今、送られてきた完成品を指にはめてみると、「よくこれだけのシステムがこのサイズに収まったなー」と改めて思います。
 
実際、初めのTech Crunchでのプレゼンの際にあげていた課題がそれでした。
 

「壁は小型化です。2年前だったら無理でしょうが、今なら我々ベンチャーでもメーカーの技術協力を得れば可能です。ジェスチャーする時だけデータを送信する仕組みなら、電池も一度の充電で1週間は持ちます」
魔法のリング、未来の扉開け 指の動きで機器操作 | 日本経済新聞

 
Ringの出資に関しては、完全に最初にビデオに魅入ったクチです。かなりの時間待った(そして延期が続いた)のは事実としても、それで完成品のクオリティが上がるのであれば、ぼくは許容できました。
 
おそらく、これから認識精度はどんどんあがっていくと思います。しかしながら、それがハードウェアの改良によるのか(Ring II みたいな)、はたまたファームウェアのアップデートで改善できるようなものなのかは分かりません。
 

プロダクトデザインと消費者

現在のRingに対して感じることは、そもそもこの商品は明確に使い方を示していないんですね。あくまで「ああいう場面でも使える」「こういう場面でも役立つ」といったような形で、デベロッパーによる拡張に頼っている部分も大きいです。こういうのって最近の潮流としてよくありますが、ユーザが自分の思い描くものをどんどん形にできたり、メーカー側もそれを参考にハードウェアの拡張ができたりといいエコシステムだと思います。
その一方で、使い方が明確に示されていないプロダクトというのは「何に使うのか分からない」という疑問により一般まで浸透できず、結果的にギークたちのコレクターアイテムとして消費され終わっていくことも多々あります。個人的には、ウェアラブルデバイスはまさにその瀬戸際(というより、一部のデバイス以外はもはや話題にもあがらないレベルで落ちていっている)だったように思います。実際、今年2014年の頭に日経新聞では、ウェアラブルの台頭とそれに反した売上不振に関してこんな記述がありました。
 

ウエアラブル機器に機能を詰め込み過ぎてしまうのは、裏を返せば、提供者側が利用目的を明確化できていないからである。そのため、あれやこれやと機能を盛り込むのだ。
ウエアラブル端末の成功、スマホ文化から脱却不可欠|日本経済新聞

 
思えば、流れとしてはiPadの大ヒットに他メーカーが一気に飛びついて始まったタブレットブームと全く同じ構造ではないでしょうか。しかし違ったのは、特に目的がなくても「パソコンの代替」として使用することで需要を掘り出すことのできたタブレットとは違い、消費者にとってウェアラブルが何に使われるか全く想像できないことです。その苦し紛れに出てきたのがヘルスケアだとぼくは考えています。みなさん本当にそんなに健康管理したいんですか?ぼくにはとてもそうは思えませんが…
 

ファッションアイテムとしてのウェアラブル

そのような「ブームが過ぎてただのオタクアイテムに成り下がり、細々と愛でられ続ける」という収益性の低い残念な終焉を回避するために印象的だったのが、Ringの開発元であるLogbarのCEO吉田卓郎さんが(Softbank World 2014の講演の中でだったと記憶していますが)仰っていたことでした。
細かいことは失念したので要旨ですが、「Ringは本当に色々なところからパートナーシップの問い合わせが来ており、指輪を扱うジュエリーショップからも連絡が来ている」というようなお話でした。ジュエリーショップからすれば完全に新しいタイプの商材であり、メーカーからすれば販売チャネルが増える上に、そういったお店においては完全に「ファッションアイテム」として商品を扱ってもらえるという大きすぎるメリットがあります。最近では家電量販店でも「オシャレ層向け」みたいな商品は多いですが、そういったところに置いてあるのと本物のアクセサリーショップに置いてあるのでは、客層も異なる上に説明力も大違いではないでしょうか。
 
確かにRingはかっこいいです。(あともうちょっと薄くなると最高にかっこいいと思います)そういった意味で、逆にギークが恥ずかしがって身につけたがらないほどの「高いデザイン性」だったり、「変にデバイスとして目立たない自然さ」だったりといった部分が満たされない限り、一般には浸透しないように感じます。
あと、基本的に一般の人々というのはBluetoothのペアリングぐらいから詳細に説明書を書かないとわからないので、その辺のサポートに必要なコストは単純な売り上げの増加に比例するどころか爆発的に増えると思います。
 
こういったウェアラブル系でいうと、他にはモトローラのMoto 360 by Motorolaや、もちろんApple – Apple Watchなどがスマートウォッチとしては台頭してきているのかなあという感じがしますが、正直にいうと、もっとアクセサリー寄りにする必要もあるように感じます。デバイス寄りにするほどギークは寄ってきますが、ファッション寄りにするほど(する「ほど」は言い過ぎかも)一般への訴求力はあがるんではないでしょうか。
 
さあ、この先のウェアラブルの展開が楽しみですね。
もっと書きたいことはありますがとりあえずこんなもんにして、気が向いたら追記します。
 
 

スマートデバイスとは???

ところで、書いてて完全によくわからなくなったので書きますが、スマートデバイスってなんなんでしょうね。いつでもどこでもツイッターできる最高すぎる端末のことでしょうか。違いますね。
個人的にスマートデバイスのキーワードは「自律的」であることだと理解しています。こちらのインプットなしに(もしくは非構造的なインプットを)自律的に解釈して、必要なタイミングでアウトプットすることでユーザの生活を助けてくれる、そういうもののような気がします。
 

ウェアラブルデバイスとは???

そして、スマートデバイスと並んで最近はウェアラブルデバイスという言葉も頻繁に登場しますが、個人的には「ウェアラブル」で「スマート」なデバイスはどうやって、もしくはどっちで呼称すべきなのかいつも迷います。
ウェアラブルデバイスには機能でみると2つのタイプがあります。「インプット型」と「アプトプット型」です。ユーザの動きを読み取ってデータとしてインプットするもの、そして情報を何かしらの手段でアウトプットすることでユーザに伝達するもの。
 
ここまでで考えると、PebbleやRingはスマートデバイスではないですね。これらのデバイスは自律的に考えているわけではなく、あくまでスマートフォンを母艦としてインプット/アウトプットを行うインターフェイスにすぎません。彼らは(ただの)ウェアラブルデバイスです。
 
 


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