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東電が悪いとかそんなことを言っている場合ではない。

      2013/09/09

ぼくは政治の話をするのが嫌いなので滅多にこういうの書かないんですが、前から思ってはいたんだけど怖くて口にできなかったことを書きます。

はじめに

今回書くのは、ずばり原発の問題についてです。
みんな「東電が悪い」とか人によっては「役員の私財を投げ打って償え」とかいってるけど、本当に東電だけが悪いんですかねえ。
頭ごなしに批判する人には少し、疑問を感じてしまいます。
ぼくは、これは今まであらゆることに対して「無関心」を貫いてきた日本人全員の責任なんじゃないかと最近無性に思うんですよね。

「未曾有」の孕むリスク

「明日東京に小さな隕石が落ちてきて首都機能は壊滅します」と言われても、みんな「いやいやw そんなわけないでしょw」ってなるんじゃないかな。ぼくだってなります。
でも、「明日東北に大地震が来て大津波で街は壊滅、原発事故で住めなくなる街が出るよ」と言われても、昔なら同じ反応をしてたんじゃないかなー、とも思うんですよね。

ぼくが一番気になっているのは「未曾有のレベルの災害に対して備えるなんてそもそも無理じゃね?」ということです。
あらゆることに備えようとしたら、ぼくらは地下にシェルターでも作って生活しないといけなくなります。いや、未曾有なレベルだとしたらそれでも不安ですね。
つまり裏を返すと、完璧な備えなんて無理である以上、万が一(この「万が一」こそが「未曾有」にあたる)何かが起きた時に取り返しのつかない事態になるようなものは、そもそも作るべきではないという結論に至るわけです。

じゃあどうする

そして、その取り返しのつかない事態が起きてしまっている今。
「今まで散々良い思いしてきた東電の役員がなんとかしろ!」というのは全くの筋違いです。
「そもそもそれただの嫉妬じゃんw」というのは置いておいても、東電役員が私財を投げ打ったところで、その額で事故処理に必要なあらゆる資金をペイできるはずもありませんから、これは東電役員が得てきた財産(=責任)の範疇を超えているわけです。まあ役員は無限責任ですけどネ。

これはみんなが背負うべき問題なんだ

ことが起きてしまった以上、そして、それを東電だけでカバーできないとわかってしまった以上、これは日本全体の責任として処理されるべき問題なわけです。
社会問題の責任を国民全体でカヴァーするというのは、どうしようもない罪人をぼくらの税金で養いながら更生させるという現状ぼくらが既に行っていることと同じであり、行為としては何らおかしいことではないはずです。
「あー東電でも政府でもいいから早く何とかしろよなマジで」と文句を垂れているだけではダメなのです。
ぼくら自身の生活にも関わってくる重大な問題をいくつも内包している以上、無限責任の人たちだけに押し付けてたらたらやらせていたら日本は世界に見放されて終わってしまいます。自称「技術大国」がいつまでも何やってんだって話です。
少なくとも諸外国からは「日本は何をやっているんだ」と思われているだろうし、そこでぼくらが「いやあ、政府や東電は本当にクソなんですよねー」なんて他人事のように話したら、相手が耳を疑うであろうことは容易に想像できます。
というか、もっといえば世界が一丸となって解決してゆくべき問題なんですけどね。

のんきなひとたち

正直こんな状況の中で、「さあ五輪招致だ!」とか呑気に息巻いてるみなさんはちょっとなに考えてるんですかという感じではあります。もっとやることあるのでは?
「福島から東京は離れているから大丈夫」なんて話もありますが、不安なのは直接的な距離だけではないはずです。たとえば海の幸にしても、海外の人からしたら、たとえ福島産だろうがそうでなかろうが、「日本の周りでとった魚」という認識は変わらないでしょうし、ならば「放射性物質は大丈夫なのかな…?」という不安がついて回るのは必然のはずです。(今、国内でさえぼくの周りで同様の不安を抱えている家庭はいくつもあります。)
このリスクを単なる「風評被害」として安易にバッシングするのは結構ですが、それは「完全」な安全性の保証されていない原発を盲目的に推進するのとなんら変わらない行為であって、規模は違えどぼくらはまた同じ愚行を繰り返しているともいえるのです。

というか、そもそも「完全に安全!」という保証もないまま安易に海外から客人を招くという行為自体が非常に無礼なことではないでしょうか。身体が資本のアスリートに健康被害なんてあったらもうこれ以上責任とれませんよ…

さいごに

この記事は「具体的に何をやれ!」ということを指示しているのではないことだけはご理解ください。これを書いたのは、みんながまるで他人事のように東電を批判していることについて、なんとなく違和感があったからです。
みなさんできることは違うでしょうから、自分でいろいろ考えてみてください。最近は安易な「答えっぽいもの」に飛びつこうとする人が非常に多いので。

最後に内田樹先生が訳したNatureの記事貼っときますね。
Natureから


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