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YouTubeで一発当てれば数百万入る時代にライブに1万円のノルマを払い続ける人たち

   

久しぶりに文章を書く。しばらく忙しくて書けなかった。

「日本に住む日本人が明日の飯を食うために音楽をやる感覚」というものを俺は一生理解できないんだと思う。生活するためだけなら効率の良い仕事なんて日本には他にいくらでもあるし、不安定な生活という同じリスクをとるならもう少し将来性のあるものを取りたい。YouTubeで一発当てれば数百万入る時代に、死ぬほど小さなパイの人たちしか集まらないクラブイベントでの10分のライブショーケースに1万円のノルマを払い続けることに美学を感じる人たちはもう感覚がおかしくなっているんじゃないかとすら思う。
CDが売れないとかいうけど、今の時代そもそも音楽を”売る”必要自体がそもそもない。かっこいいシングルを1本作ってまともなミュージックビデオ作って再生してもらうだけで、うまくいけばRhymesterのファーストシングルの手取りぐらい余裕で得られる。全くいい時代だと思いますよ。

安定した収入基盤がある分だけビジネスにおいてより大きなリスクを取れるセカンドクリエーターの方が本職より強いんじゃないかとすら思う。



ゲットーの黒人がマイク一本で成り上がるのと同じ構図が今の日本で成り立つとしたら、それは市場規模や実際のモデルケースから考えてもヒップホップではなくお笑いだと思う。MCバトルの賞金が100万であることに「夢がある」なんて言っていいのは小遣いが3000円の高校生までで、M1の優勝賞金が1000万円なのと比べればたかが100万では半年の生活費も賄えない。仕事を辞めて1年間賞金で生活費とアルバム制作の諸費用を全部まかなえるぐらいの賞金が出てやっと「夢がある」と言ってほしい。吉本の社長の言葉を引用するなら「日本に漫才師という年収10億円が稼げることもある職業があって、いい学校を出ていなくても、ハンサムじゃなくても、成功できる可能がある(吉本はなぜNetflix、Amazonと組んだのか——大﨑洋吉本興業社長が語った9000字 | BUSINESS INSIDER JAPAN)」これが夢ってもんだと思う。賞金どころかエントリーフィーを払って出た上に出演料ももらえていないDVDを売られるぐらいなら、毎週サイファーの動画でもYouTubeにアップした方がはるかに早く金が入る。

音楽で食いたいとか言う奴に限って愚直に目の前のライブをこなす以外の手段を模索しないのは、経営者が「これからはAIだ!」とか馬鹿みたいに言いながらAIを実用化した製品にエンドユーザとして触れたことすらほとんどないところによく似ている。IT好きとか言いながらAirbnbもUberも使ったことがなく、「これからはクラウドだ!」とかいうおっさんがAWSどころかDropboxも知らなかったりすんのと同じ。

音楽ビジネスでは俺もよくやっている方だとは思うけど、自分の楽曲を全部タダで片っ端から無料公開してYouTube等の動画内で使ってもらい一方でtunecoreから動画収益化をかけることで間接的に広告収入を得るやり方をしている方を見た。こういうことをちゃんとやっている人に出会ったのは久々だったので驚いたし安心した。これは他人のコンテンツ性にうまく乗れれば継続的な収益が望めるし、俺も許可さえ出ればやろうと思っていた手法だったのだけれど。残念ながら無料公開の許可が下りなかった。とにかく直接的に販売することしか考えられない人たちがまだまだ腐る程いる。

俺はリスナーを客にしたくないから音楽を直接売りたくないんですよ。金を払う先をApple Musicみたいなプラットフォームとしてのストリーミングサービスにしてしまえば、クリエーターとリスナーは対等な立場になりうる。ストリーミングでの新作をSoundCloudぐらいのノリで聴いてもらうためには「売り手と客」の関係ではダメで、音楽を聴いてほしい人と音楽を聴きたい人の関係でなければいけない。
キングコング西野亮廣さんのいう「結果がわかっているものしか買わない」のと同じ話で、俺は本当はマジで何もかも無料公開したいのだ。著作権と有料のエフェクタを多用している問題さえクリアできれば自分の楽曲のプロジェクトファイルすら無料で配ってもいいと思っているし、実際のところ段階的に色々と配るつもりでいる。

俺はアルバムを2000円で売ってもそれを客が買った価値の金額だけ楽しめているとは思えないし、他人のアルバムにだってよっぽどそうなんですよ。最近いい買い物をしたなと思えたのはamazonで買ったオムロンの4000円のマッサージ機だけです。



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