アンケート調査で起きうるバイアス

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あんまこういうの書くつもりじゃなかったんだけどね。いちいち調べんのがめんどくさくなってきた。専門じゃないから備忘録として。
これ丸ごと信じて論文書くやつなんかいないと思うけど(とはいえM1の若い子とかやりそうだけど)、そのまま信用せずにちゃんと原著あたってくださいね。私は一貫してanti-アンケートの立場をとる人間なので。あと心理学専門でもないので引用にマーケが多い。

そもそも

アンケート回答による行動や嗜好の収集は簡単で大規模に行える一方で、自己申告型の調査回答は行動ログ等で収集した実際の行動から大きく乖離しうる。 (Dutka & Frankel, 1997; 中野 & 残間, 2017)

Dutka, S., & Frankel, L. R. (1997). Measuring response error. Journal of advertising research, 37(1), 33-39.
中野暁, & 残間大地. (2017). 「メディア利用時間における自己申告型調査と行動ログの乖離に関する研究」, 『行動計量学』, 44(2), 129-140.

未回答バイアス

アンケートへの回答に積極的な層とそうでない層で回答の内容が違う。つまりアンケートで収集したサンプルでは、アンケートに消極的なセグメントの情報が丸ごと欠落している可能性。 (井上, 2007)
だから結局のところ偏った標本で推論することになる。つまり選択バイアス。(Heckman, 1974)

井上哲浩・日本マーケティング・サイエンス学会 編 (2007). 『Web マーケティングの科学―リサーチとネットワーク』, 千倉書房.
Heckman, J.J. (1974). Shadow Prices, Market Wages, and Labor Supply, Econometrica, 42(4), 79-694.

仮想バイアス

何か特定の状況を想起させた上で回答を行わせた場合に、実際にその状況で行う行動から回答が乖離する。特にWillingness To Pay (WTP)の回答に顕著で、購買の頻度やそこで支払える金額を仮想的に想起させるも、いざ実際に支払うとなるとその額の支払いを平気で躊躇する。(Diamond & Hausman, 1994)

Diamond, P. A., & Hausman, J. A. (1994). Contingent valuation: is some number better than no number?. Journal of economic perspectives, 8(4), 45-64.

社会的に望ましい回答バイアス

アンケートへの回答に「望ましい自己イメージ」を投影した、社会的に望ましい回答(SDR, socially desirable responding)の発生(Braun et. al., 2001)。
タバコを1日2箱も吸っているにも関わらず、対面で質問されると社会的な理想像に自分を近づけて「1日5本ぐらいですかね〜」とか言う。ような話。

Braun, H. I., Jackson, D. N., & Wiley, D. E. (2001). Socially desirable responding: The evolution of a construct. In The role of constructs in psychological and educational measurement, pp. 61-84. Routledge.

いやもうSDR回答なんて死ぬほどやってると思うわ。わるいにんげんだな〜〜〜。

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