ポストスマホというよりポストデバイスじゃね?という話

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みんなすぐ「ポストスマホ」とか言うのってなんなんだろうね。別にスマホ便利なんだから安易にポスト考える必要なくね?って感じするけどね。スマートスピーカーがポストスマホになるっていう話をされたけど絶対にならないと思うので書く。

そもそもデバイス系のポスト**への遷移っていうのは既存のもので実現できない利便性があって、なおかつそれが圧倒的に普及する可能性があるときに起きるわけじゃん。スマートスピーカーが役に立たないと言いたいわけではなく、この次に来るのはデバイス単体の話じゃない「環境」じゃん。言い尽くされた話だと思ってたけどそうでもないのかなあ。

スマートスピーカーは真髄ではない

そもそも「普及する可能性」っていうところが重要で、マスに広まるためには単に便利なだけじゃダメなわけじゃん。仮に現状でスマートスピーカーがどんだけ便利だったとしても(ぶっちゃけまだ全く便利ではないが)、実際に買ってんのなんかほぼオタクだけじゃねーか。その事実だけでもうわかるじゃん。スマホのSiriもろくに使ってない大半の家庭がわざわざ金出してそんなもん買うわけないでしょ。
もっと簡単に考えればいいんですよ。スマートスピーカーが提供したいのはスピーカーではなく固定的に設置されたAIアシスタントとの接点なわけじゃん。どうせリビングに置くんだからわざわざデバイス増やさなくてもテレビにでも搭載すればいい話じゃない?PanasonicとかソニーあたりでAI音声アシスタントを搭載したテレビぐらい作れんだろ。現状でスピーカーもマイクもついててネットも繋がるんだから予定とかtodoは全部Googleカレンダーから同期してくればいいし、Prime Musicでテレビから音楽も聴けるようになればなんかもうちょっといいんじゃねーの。もうちょっとまともなプロセッサ乗せればスマートホームのハブにぐらいなりうると思うんだけどなあ。

テレビの音声だって自分らの内部から出してるんだから、マイクからのループバックとか反響音もちゃんとやればある程度は処理して声だけ入力できたりしないのかな。もちろんそのためにはある程度の各環境での最適化は必要だけど、「リモコンについたマイクから音声コントロールできます」とか言われてもどうせチャンネル変更ぐらいしかできないわけで、わざわざリモコンを手に取るなら自分の手で操作するじゃん。だって手間が大して変わんないんだから。
機能があるからって使いにくい仕様で適当に乗せといてユーザ幻滅させてから、あとでAppleとかAmazonが適切なタイミングと用途をもって搭載すると「日本メーカーはもっと先にやってた!」って喚くいつもの構造ですよそれは。まあFire TVもリモコンで音声コントロールできるんだけどねはっはっは。

ポストデバイスたる「環境」の実現

んで、デバイスを跨いだアシスタントの「環境」っていうのは、朝起きたらテレビが今日の予定を音声+ビジュアルで教えてくれて、移動中は車が、職場ではパソコンが、出先ではスマホが、常に同一性を持ったアシスタントとして継続的に情報を提供してくれるということを言ってるんですよ。
ただね、この環境を実現するためには現状のような「スマホはSiri、家はAlexa、パソコンはCortana、遊び相手はりんな」ではダメなんだよね。もしくはちゃんと相互に同期して情報共有できるようにしてもらうか。当たり前だけど各企業で独立したtodoリストなんか持たれてても意味ないし、「Alexaにtodo追加したらIFTTT経由でiOSのリマインダに追加する」みたいな感じでトリガーがどんどん増えていく。「音声アシスタントを一部の大企業に独占させるな」っていうけど、これだけの大規模なエコシステムを構築するにはそれなりに大手のIT大企業じゃないと難しいんじゃないの?って感じがする。

あとは何より声の聞き分けが必要になる。特に家のテレビに第三者が話しかけて職場の企業秘密が抜かれたりしたらそれはまずいし、ユーザを切り替えなくても声紋で自動で呼び出すべき情報ソースを切り替えられるようにならないといけない。これはまだしばらく無理だと思う。ただ少しずつ論文は出始めてるから、まあ数年以内には何となくはできるようになるのかな。スマートスピーカー近隣にあるスマートウォッチとかスマホに裏で通信かけて発言者を識別することは不可能ではないと思うけど、結局識別デバイスを持ち歩いていなきゃいけないんじゃ不便なんですよ。テック周りの人はどうしてもデバイスベースで考えたがるけど、デバイスなんかないに越したことはないんだよ。ウェアラブルだのスマートデバイスだの言うけど、どうせ全部クラウドで走ってんだから所詮はインターフェイスに過ぎないし、そこのイノベーティブさってそんなに重要じゃない(というかほかっとけばどっかが適当に競争しながらいい感じになっていく)ような気がするんですよね。

ともかく、「人工知能が〜します!」みたいに人工知能自体を新規性として推してるようでは人工知能はまだ無理ですわな。人工知能がある程度当たり前になって、なおかつ「人間の秘書つけた方がもちろん楽だけどノーコストでここまでやれるならまあないよりはマシか…」ぐらいの意識が根付いてやっとちょうどいいレベルだと思います。

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